バッテリー移動


サーキットを走るたびに思うのが、軽量化のためにテンパータイヤやリヤシート、助手席をはずすのだがすべて後方にあるものばかりと言うこと。サーキットに着いて、車体前方で軽量化のために簡単に取り外せるものは無い。コーナーウェイトゲージで計ったわけではないが、きっと重量バランスは前寄りになっていると思う。よって、車体の前方にあるもので後方に移動できるものはないかと考えると・・・FD3Sのバッテリーはエンジンルームの前方にあるではないか。これほどの重さの物をホイールベース外に置くより、後方のホイールベース内に置くことで重量バランスをよくできるのではないかと考えた。
また、冷却のために電動ファンを運転させても、ファンの上にはノーマルより大型になったトラストのインタークーラーやエアクリーナー遮熱板、バッテリーがありファンの効率が落ちる気がする。バッテリーを移動することで、ファンの上側やエンジンルームに空間ができるためファンの効率が上がるし、将来エアロボンネットを付けたときにエアが抜けやすくなるのではないかとも考えた。
よってバッテリーを移動しようと思いついたのだが、ショップレベルで市販されている移動キットは高すぎる。アルミの箱で綺麗なのは確かだが、5〜6万円などとても払えない。結局いつものように自作で行くことにしたのだが・・・・、難関はバッテリーをどうやってどこに固定するかと言うこと。重量物なので、適当な固定ではサーキット走行のGで飛んでいってしまっては危険である。場所としては、低重心化・重量バランスのためには後席の助手席側がベストだと思うが、私の中に「内装をはがさない」と言う掟があるためパス。(この掟を破れないのは、ロールケージ取り付け時に苦労して内装を加工したため(^^ゞ内装加工無しに剥がして取り付ければあんな苦労はしなかった・・・・。)
フレームベースよって残るはリヤタワーバー下の助手席側になった。ここは、下側に燃料タンクがあるため、穴を開けてボルトを通すのは難しそうである。バッテリーを固定するにも、何もない場所である。さらに、その部分の内装は30mmくらいのスポンジがある。ここでも内装は残したかったので、色々検討した結果、リヤシート固定のボルトと、その他ボディから生えているボルトでスポンジの厚みに近い角パイプを固定し、その角パイプに内装を挟んでバッテリーのベースを取り付けることにした。バッテリーのベースは、元々エンジンルームについていたものを切ったり穴開け加工して使用した。ベースとの固定は、ノーマルではM6のボルトが3本使用されている。今回は、ベースはM8とM6のボルト各2本とし、角パイプ自身もM10とM6各2本で固定した。
配線引き込み配線については、最初100アンペアのブースターケーブルを使用した。(これは後で交換することになるのだが・・・・。)配線は、エンジンルームからプラスだけ引いてくる。助手席側のインナーフェンダーを取ると、どうぞ使ってくださいと言わんばかりの大きなゴムキャップがあるため、そこより室内に配線を引き込んだ。室内は、スカッフプレートの下を通して、タワーバーの下まで配線する。
配線の端には、ちゃんと線径と取り付けボルトにあった丸端子を使用。プラスのバッテリー側は元々付いていたバッテリー端子を使った。マイナス側は市販のバッテリー端子を購入し使用し、近くのボルトにきちんと止めてアースした。
完成エンジンルーム完成した様子はこんな感じ。バッテリーのケースも純正のものを無理矢理取り付けた。エンジンルームはすっきりして物足りない感じ(^^ゞ
しかし、どうもエンジン始動時にセルモーターが回る時間が長くなったような感じがする。端子の抵抗とか色々考えたのだが、22mm2の溶接器用配線に交換したところ、始動状態は元に戻った。
町乗りでは、当然のことながら何もフィーリングの違いは感じられず。今回も自己満足かな・・・・けどまた自分だけのセブンになった・・・(^_^)