燃料ポンプ交換


タービン交換を控え、ノーマルタービンのブーストアップでマフラーだけHKS製のレーシングマフラー(触媒レスメインパイプ102φ)に交換し、現状確認と言うことでインナーサイレンサー無しで全開加速を何度かしてみた。すると、ブースト1.0キロでF−conVの補正後のインジェクター開度は100%になっていることが判明。排気温度計や空燃比計は取り付けてなかったため、燃料が足りているのかはわからないが、あまり好ましい状態ではないことは確か。ノーマルの燃料ポンプが加給がかかった時にちゃんと働いているのか・・・・、タービン交換時に行おうと思っていた燃料ポンプの交換を行うことにした。
燃料ポンプは金額なども考えて定番とも言えるニッサンスカイラインGT−R(BCNR33)の純正ポンプを取り付けることに決定。ほんとはコレクタータンク+ボッシュポンプなどにしたかった・・・。
ポンプ交換に合わせて、ポンプ自体に効率のいい電圧がかかるようにバッテリーから太い配線で直接ポンプを駆動する加工もした。
GT−Rポンプの取り付けは、シルビアなどでの取り付け記事を雑誌で見たことがあるだけ。まっ、何とかなるだろうと軽い気持ちでガソリンタンクの上部をはずしていった・・・・。
ガソリンタンクへは、トランクのマットを開けてみると銀色の蓋があり、それを取り外すとたどり着ける。タンク上部へは燃料ホースが2本取り付けてあり、他には何本かのホースが通過している。まずホース取り外しのために燃料ポンプへのコネクターをはずしてエンジンをかけ、エンストさせて配管内のガソリンを少しでも消費させる。さらにガソリンタンクの給油蓋を緩めてタンク内圧を下げておく。まず通過しているホースは燃料ポンプの取り外しに障害となるため、1カ所だけどこか差し込み部分で取り外し、ブラケットのボルトをはずして脇に避けておく。さらに燃料ポンプへ繋がっているホース2本も抜いてしまう。結構なガソリンが浸みだしてきてしまった・・・・。ポンプA’ssyを止めている+ネジをすべて取ってしまって、上に引っ張ると・・・ポンプA’ssyが抜けてくる。このとき、レベルセンサーのフロートと、ストレーナーが当たらないようにひねりながら取り外した。

33ポンプvsFDノーマルガソリンタンク内部左の画像が取り外した燃料ポンプA’ssyとR33ポンプ本体の比較。画像の中の右側がFD3Sの純正燃料ポンプA’ssy。一目見てわかるのが、純正はポンプ本体からすぐにストレーナー(白い部分)が出ているが、R33ポンプはホースが繋がった先にストレーナーがある。さて、どうやって取り付けようか・・・。
画像右側はトランク内の開口部から見たガソリンタンクの内部。錆びた水のように見えるのがガソリン。中に見える仕切が、ポンプの吸い込み口の周りに来るようになっていて、一応偏り防止のバッフル板みたい。効果無いけど・・・。
まず、純正の燃料ポンプ本体をはずす。下側をブラケットを介してネジ止めされているので、そのネジをはずす。後は配線を取り外し下に引っ張るとポンプは取れる。R33ポンプは、まずストレーナーまでのホースを取り外す。そして配線はFD3S純正の配線をそのまま使用するため、ポンプの端子台のネジを緩めて交換。
パイプ加工燃料ポンプと、外部へのパイプは、純正は差し込み式だがR33ポンプはどう見ても同じ取り付けは出来ない。で、左の画像のようにパイプを途中で切断、そして元々ストレーナーに付いていたホースを適当な長さに切断してパイプとR33ポンプに差し込んで繋げた。もちろんホースバンドで締め付けておく。
ここでR33ポンプがブラケットに対して位置決めされてしまうので、ポンプとブラケットをホースバンドにて固定してしまう。このとき、R33ポンプの周りに付いているゴム部分からツバの様に飛び出ている部分は邪魔になるのでカッターナイフで切り取った。ポンプ本体が固定されると純正のストレーナー位置と同じ位置にR33ポンプ付属のストレーナーが来るようにホースの長さを切断し完了。
ストレーナーは、純正はポンプの軸に対して90度で付いているが、R33ポンプは120度くらいの角度のプラスチックパイプがあるため純正のようにはならない。ただ、ストレーナーとポンプ本体の接続がホースでフレキシブルに曲がるため、燃料タンクの底にストレーナーが接触して同33ポンプ取り付け完了じ角度になると思っている・・・・。
後はこれまでとは逆の手順で取り付けを行う。
配線の加工だが、ポンプを駆動している配線2本をリレーの駆動用電源に変更し、ポンプの駆動は、先ほどのリレーの接点を使ってバッテリーから直接電源を供給するようにした。
リレー受けリレーはホーン用などで売っている12V30Aの物を使用。配線は2スケ、途中に15Aのヒューズを取り付けた。(ヒューズの件などは、RJの中山さんにアドバイスいただいた)
配線の変更は、作業時はバッテリーのアースはずしや配線ミスに十分気を付けること。事故に繋がるかも・・・。特に先のガソリンタンクを開けたことと配線加工は同時にやらないように・・・・。
左の画像が、まだ仕上げをしてはないが配線を完了した時の物。
すべての作業が終わり、エンジンをかけてみる。配管中のガソリンが無くなっているため、かなり長目のクランキングをしないとエンジンはかからなかった。
R32GT−Rの燃料ポンプを取り付けたS13は車から離れたところでも「ウィーーーン」と言うポンプの作動音が聞こえてきたが、私のFD+R33ポンプは燃料タンク近くにいかなければそれほどの音はしない。しかし、純正とは違うポンプの駆動音が聞こえてくるのは確か。気になる人は気になってしまうかな?私は全然・・・・(^_^)
それと、今のところF−conVの書き換えは行っていない。この後、空燃比計を取り付けて燃調の確認をしなければ・・・。ただ、今までよりは安心して踏めるかな?