吸気温度低下対策



FD3Sに限らないが、吸気温度が高くなるとパワーダウンする。さらにFD3Sでは、吸気温度によって色々と補正が入るらしい。
そのため、吸気温度を下げるために色々と小細工をしている。


1.エアクリーナ遮熱板

私のFDにはRE雨宮のレスポンスクリーナーが付いている。これはむき出しタイプのエアクリーナーなので、エンジンルームの高温の空気を直接吸ってしまう。さらに、私のFDはラジエーターファンの強制運転を行っているため、ラジエーターを通った高温の空気をエアクリーナーに直接ぶつけているような形になっている。
よって、アルミ板を使用して、エアクリーナー回りに遮熱板を作成した。
初めに厚紙を使ってだいたいの形に切り抜き、実際にエンジンルームに取り付けてみて不具合のある部分を修正していく。ただ、垂直に立つ部品は、ボンネットを締めたとき内側ギリギリにしたいのだが、ボンネットを締めてしまうと寸法が分からないので勘で作ってしまった(^^ゞ
厚紙が出来たらアルミ板に写して切り抜いた。アルミ板は、ホームセンターで売られている0.5〜0.7mmあたりが切断、曲げがやりやすい。切断は金属板専用のはさみがあればいいが、このくらいの厚みであれば普通のはさみで切るとか、カッターナイフで何度もなぞれば切断できる。曲げは、アルミ板を角材2本とともに万力で挟み込んで曲げるときれいに出来る。あと部品の接続は、ブラインドリベットを使用して繋げた。
これが完成した遮熱板。
遮熱板1遮熱板2

1999年8月8日、さらに、遮熱板を改良。
5型フレッシュエアダクトからの空気がエンジンルームの他の熱風に混ざらないように密閉構造とした。
遮熱板改1遮熱板改2エアクリーナーのスポンジの交換を考えて、内装とかを止めているファスナーで止め、ワンタッチではずせるようにした。内面には、断熱材を張り付けて、できるだけ熱を防ぐようにした。
画像にはHKSステッカーが張ってあるが、エアクリーナーはパワーフローではありません・・・m(__)m


2.バンパーエアダクト加工

FD3Sの5型が発表されたとき、吸気温度を下げるためにナンバープレート裏の開口部からバンパー内を通り、フレッシュエアダクトまでの通路が確保されていることを知った。ちょうど同じ頃、RJメンバーの中山さんより、中山さんのFDのバンパー穴開け&導風板加工の写真をもらったこともあって、「これは真似しなければ!」とのことで、バンパーに穴開け加工することから始めた。

5型に習ったわけではないが、開口部はナンバープレートの幅いっぱいとし、通常走行時はナンバープレートに隠れていて、走行会でナンバーを取り外すと吸気ダクトが現れる構造とした。ちなみに、私のFDは4型だが、ナンバープレートのベースを取り外していて1型のようにバンパーと独立したナンバープレートのベースを付けている。個人的に、ナンバーを取り外してバンパーのラインがはっきり出た方がかっこいいと思ったためである、ただそれだけ。公道では取り外しませんが。

穴開け1まず、穴を開けたい幅にマスキングテープにてラインを付けておく。このラインが曲がってしまうと、完成した穴も変になるので慎重に。
穴の大きさは、色々考えたが家にあったホルソー(穴を開ける工具)が40φと50φだったため、控えめに40φを使用した。(加工した後に見てみると、もう少し大きくても良かったと思う)このホルソーを使用して、開口部の左右位置にまず丸い穴を開けた。初め、横長の開口を2ヶ作る予定だったので、写真のように4カ所の丸穴を開けた。
穴加工2次に、開けた穴を金鋸を使用して繋げる。使用する金鋸は、プラスチック切断用で、写真のような形状の物。
鋸で切るときは、最初にマスキングテープで付けたラインに沿って加工していく。
丸穴との繋ぎ目は若干段差が出来るが、これもプラスチック加工用の金ヤスリで後から修正した。
豚の鼻穴開け加工した後のバンパー。
なんか豚の鼻のようでかっこわるい。
と言うことで2ヶの穴を連結した。
豚の鼻改開口部これで何とか見られるようになった。右の写真のように、開口部とエンジンルームが繋がった。
ただ、現状ではバンパーに穴が開いただけ。このままでは何の役にも立たないので、開口部より入った空気がバンパー内部で上方向に通ってフレッシュエアダクト→エアクリーナーと移動できる通路を確保しなければいけない。
導風板1導風板2導風板3

ということで、アルミ板を使用して導風板を加工した。寸法はいつものようにまず厚紙でだいたいの寸法で作ってみて、現物あわせで修正する。それで完成した型紙に合わせてアルミ板を切り抜いた。

網バンパーの開口部には、ホームセンターで買ってきたアルミ製の金網を張り付けた。固定には、家に転がっていたエポキシ系の接着剤を塗りたくって固定した。裏面から見ると汚いが・・・。
開口部完成バンパーを取り付けるとこんな感じで完成。
これで開口部より入った空気は、バンパー内部で逃げることなくエンジンルームに入っていく・・・・・と思う。とりあえずは自己満足(^^ゞ


3.フレッシュエアダクト

さらに、エンジンルームに入った空気をどうやってエアクリーナー付近まで導くか・・・・色々考えた。またアルミ板でダクトを作ろうかとも考えたが、構造が複雑になりそうなので断念。
結局安易ではあるが5型のフレッシュエアダクトを使用することにした。
1999年5月現在の定価が6180円。部品供販で直接買ったら10%引きだった。


フレッシュエアダクト比較1フレッシュエアダクト比較2フレッシュエアダクトを比較してみると、エアの入り口が位置、大きさ、数とも変わっている。また5型の方がエアの入り口分部品の大きくなっている。
ちなみに左の写真では下が5型、右の写真では上が5型の物。
出口加工フレッシュエアダクトは、通常ノーマルのエアクリーナーボックスに繋がっているが、私の車ではエアクリーナーをRE雨宮製のむき出しタイプに交換しているため、エアの出口をノーマルクリーナーボックスへの開口の他にも追加した。これはカッターナイフで加工。
フレッシュエアダクトこれが完成の様子。
エアクリーナー遮熱板、パンパーのエアダクト、5型フレッシュエアダクトにより、エアクリーナーまでの吸気温度の低減対策は完了。
しかし、実際は効果あるのか不明・・・・。