自作ローポジションシートレール


長年使ったブリッド製フルバケットシート「ジータ」だが、運良くRECARO製「SP−G」が手に入った。
ブリッドのVタイプシートレールに取り付けてみたところ、ジータ(かなり昔、7年くらい前の製品のため現在発売中ジータより座面高さが低い)よりも若干ポジションが上がってしまって、少し違和感がある・・・。ニーレックス製のイントルーダーというフロアに直付けのシートレールを使うとポジションがすごく下がるらしいが、金額が26000円もする。ブリッドからも直付けローポジションシートレールが発売されるらしいが、これも2万円を切るくらい・・・。何とかならないかと現在付けているVタイプのシートレールを眺めていたら、直付けのローポジションレールの構造が浮かんできた。よって自作することに決定!
寸法取りをすると、予定では現在より最大30mm座面を下げられそう。前後位置については、現状のポジションと前に15mm変化させられるような構造とした。この前後の位置調整は、シートをはずしてしまってボルトを取りはずせば可能。
材料は、ホームセンターにて鉄の板材を購入。全部で1200円。
この板材を切ったり曲げたり穴を開けたり・・・、で溶接は自分でできないので知り合いにやってもらったら・・・・完成。

シートレール比較黒で塗装してみると、市販されているレールみたい(自己満足(^。^;))並べてみただけで取り付け部分が下がっていて座面が下がるのを予感させる。
ちなみに、重量は
ブリッド・・・6kg、自作・・・4.5kg
と当然だけど軽量化にもなった。

シート高さの比較実際にシートを取り付けた。取り付けは2段階の穴位置で高い方にセット。
まず外観から見ると、左の画像のように確実にシート位置が低くなった。
実際に座ってみたところ、以前のジータの頃よりもポジションは低くなった。これ以上低くなると、町乗りで支障が出そうなので、今より下の取り付け穴は使わない方がいいみたい。ジータの頃でも大丈夫だったが、サーキットでヘルメットをかぶっても天井およびロールケージとは十分なクリアランスがとれる。
また、シートレールとシートを取り付け、シートのショルダー部分を持ってシートを揺すってみたところ、明らかにシートの揺れ(たわみ)が少なくなった。これは、材料に使った鉄の板材が、部分的にはブリッドの物より板圧を厚くしたことと、やはりレール部分がないことによるレール自体の剛性アップによるものだと思う。
これでまた自分だけのFD3Sになったけど・・・・車検はいけるのだろうか(^_^; アハハ…

2000.2.26追加。
約1週間通勤に使ってみての感想。
ポジションは設計上15mmダウンだが、座ってみると予想以上に低い。ダッシュボードの上端がほぼ目の高さ。今までのポジションで見えていたボンネットが、視界から消えた!純正水温計の「C」の文字が半分ステアリングのコラムに隠れて見えなくなった。雨宮製コラムメーターパネルに取り付けたトラストのコンパウンドゲージの−500mmHg以下が同じくコラムに隠れて見えなくなった。頭の先と天井までは20cm以上のクリアランスあり。ロールケージとのクリアランスも含めて、サーキットでヘルメットかぶっても問題ない。町乗りでは視界が減ったから慣れるまではちょっと運転しづらいかも・・・。サーキットでは視線が先の方になって良いかな。
あと、シートレール自体の剛性がかなりあるようで、車に伝わる振動がシートによく伝わってくる。足回りは何も変わってないのに、乗り心地が悪くなった。車の挙動が腰で感じ取りやすくなったといえば聞こえはいいのだけれど・・・・(^。^;)
こんな感じです。